日本語「読み書き」教室(当事者に寄り添う事業)

  • 人身売買やDV被害を受けた女性、その子どもたちを支援するのが、このプロジェクトの目的。被害の当事者である女性からの声やニーズに応えるかたちで発展してきたプロジェクトで、2007年より開始しました。

    プロジェクトのはじまり

    2006年冬のある日、当時わたしたちが協力していたシェルターを幼い子どもと共に利用し、退所したある外国籍女性が、「この子が通っている保育園の先生と連絡帳のやり取りをきちんとできるようになりたい」と話してくれました。そんな声がきっかけで始まったのが、この日本語「読み書き」教室プロジェクトです。どうしてそう思ったのか詳しく聞いてみると、子どもが風邪をひいても「風邪をひいた」の一言が連絡帳に書けなかったことのくやしさ、母として子どもを日本で育てると決断した彼女にとって、育児や生活の手続き、就労をするために、日本語の読み書きはこれから一層不可欠なものの一つだと思ったこと、そんな気持ちを教えてくれました。その時のことは今でも忘れません。このプロジェクトには、「生きていくために必要なものを!」という当事者からの想いが詰まっています。

    プロジェクトの受益者

    主に、民間シェルター(暴力被害等から女性とその子どもたちを保護する緊急一時避難所)を退所した女性たちや、母子生活支援施設等で暮らす女性たちのなかで、地域に定住することを望み、自立をめざす女性たち。女性のみのクラスです。年齢の幅はあります。

    参加者女性同士の交流の深めるためのピクニック

    受益者のおかれている状況

    人身売買やDV被害をくぐり抜けて、民間シェルターで支援された外国籍女性のなかには、日本に定住し、自活をめざし、子どもを育て、自己実現をしていこうとしている人たちもいます。そのためには生活や就労に日本語の「読み書き」を獲得することは欠かせませんが、こうした背景を持つ女性が安心して安全に通える日本語読み書き教室が地域に十分にはありません。また、経済的に余裕がない方がほとんどですので、通常の日本語学校には通うことはできません。

    プロジェクトの効果

    さまざまな経験を乗り越えて生きていくためにも日本語の獲得は、効果を発揮しています。その人の自信を取り戻すことにもつながっているからです。学ぶことの楽しさやきちんと取り組みを評価されることが、暴力で抑圧されたその人の心の傷の回復に役立ち、その人のエンパワメント(元々持っていた力を引き出す)にもなっています。また、民間シェルターや母子生活支援施設等の施設を退所し、地域の中で暮らしていく人の中には孤立しがちな女性たち、母子もいます。そうした女性たち同士のつながりを創り出すきっかけにもこの教室はなっています。

    年間予算 300,000円

    講師謝礼
    96,000円(各回講師への謝礼:1回2,000円/人)
    会場代
    72,000円(各回必要な会場費):1回3,000円)
    交通費
    72,000円(各回講師、スタッフの交通費)
    保険代
    15,000円(クラスに保険を掛けて安全な実施をめざすため)
    消耗品費
    5,000円(教材の印刷用紙等)
    通信費
    10,000円(年間でかかる細かな連絡などに利用)
    プログラム費
    30,000円(年2回、参加者同士の交流のための集い)

    ご支援のお願い

    この日本語読み書き教室は趣旨にご賛同下さる助成団体・企業等からの助成金と皆さまからのご寄付で賄っております。ぜひご支援をお願いいたします。

    これまでにご支援頂いた団体

    2008
    東京ウィメンズプラザDV防止等民間活動助成事業
    2009
    内閣府 外国籍のDV被害者自立支援事業
    2010
    部落解放研究所「安田識字基金」
    2011
    部落解放研究所「安田識字基金」
    2012
    部落解放研究所「安田識字基金」
    2013
    東京ウィメンズプラザDV防止等民間活動助成事業

    個人・団体を問わず、ご協力くださる皆さまに、いつも心から感謝しております。ありがとうございます!

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