人身売買の被害者定義

  • 人身売買被害者を見極めるための10のチェックリスト

    このうち1つでも当てはまれば、その人は、人身売買被害に遭っている可能性が高いです。

    • その人は、働いている場所から自由に外出できない
    • その人が住んでいる場所は、その人以外にもたくさんの人がいて、狭い居住空間に同居している
    • その人に何か聞くと、誰かが用意した答えを答えさせられているような感じがする
    • その人は、雇用主に身分証明書(パスポート等)を管理されている(あるいは、本人が所有していない)
    • その人は、身体的・性的・精神的に虐待を受けている、あるいはその経験がある
    • その人は、誰かに従わさせられていたり、誰かを怖がっている感じがする
    • その人には、給料が支払われていない。あるいは支払われていても、少なすぎる
    • その人は、18歳未満にもかかわらず、性風俗店等で働いていたり、売春をしている
    • その人あるいはその家族が、誰かに脅された経験がある
    • その人は、今している仕事をやめたときに、本人または家族に危害が及ぶことを怖がっている

    ※アメリカ国務省のHP(英文) Office To Monitor and Combat Trafficking in Personsに掲載されている「被害者の認定基準」を参考に、てのひら~人身売買に立ち向かう会が要約をし、人身売買被害者を見極めるためのチェックリストとして作成しました。

  • 人身売買の被害に遭っている人を助けられるのは、実は私たち一人ひとりです。

    現在、日本では外国人が人身売買の被害に遭うばかりではなく、日本人も被害に遭い、子どものケースも増え続けています。

    事例1.いじめが延長した日本人少女のケース

    たとえば、日本人少女が被害に遭った人身売買の場合、知人から「態度が悪い」と因縁をつけられて、売春を強要されていた、いじめが延長したケースもあります。被害に遭った少女を同年代の少女数人で追い込み、携帯電話の出会い系サイトで買春者を募り、抵抗できないように少女を脅し、稼いだお金を巻き上げていたという管理売春のケースです。

    事例2.交際相手によって人身売買されるケース

    過去の人間関係が引き金となって精神疾患を患った女性のケースです。常に恋人に依存してしまう彼女の弱さを意図的に利用して、交際した男性が、自分の借金の返済のために、その女性にデリバリーヘルス(無店舗型の性風俗営業の意)で働かせていました。働いて稼いできたお金を言葉巧みに巻き上げるために、心の弱さをコントロールするような複雑なタイプです。

    事例3.外国人研修生が労働搾取されるケース

    性的な搾取を目的にした人身売買をこのサイトでは中心に扱っていますが、被害は本当に多様で、外国から日本に技能実習に来る「外国人研修生・技能実習生」が被害に遭うケースまであるのです。300円という最低賃金以下の時給で過酷な労働を長時間強いられたり、研修先の雇い主から暴行を受け、帰国できないように管理されるケースも挙がってきています。

    このようなに、多様化するケースを第一に発見するのは、実は私たち一人ひとりなのです。
    あなたの友人や知人の誰かから、人身売買のような被害に遭っているという相談をされたとき、その彼女や彼を救えるのはあなたの他にいません。そんなとき、あなたにできることはたくさんります。一つは、専門の支援機関に被害者に代わって連絡を取ることができます。あるいは被害者に支援機関があることを知らせることもできます。警察に通報するだけでも十分です。あなたが意識していれば、被害者にとってのたいせつな支えになり得ます。被害に遭っているかもしれない当事者にとって、そういう人が自分の周りに一人でもいることは、大きな生命線となることを忘れないでください。支援機関の情報はこちら

    人身売買被害者の特徴と見分け方

    "自分が人身売買の被害にあっている認識を持っている当事者はほとんどいません"

    ある日本人少女のケースでは、クラブで出会った男に声をかけられ、少女はそのまま男のマンションに拉致され、監禁されて、毎日その男が連れてくる男たちからレイプされる被害に遭いました。少女は隙をみて着の身着のまま、マンションのベランダから飛び降り、友人に助けを求め、友人の通報で警察に保護されましたが、ひどい目に遭ったことは認識していても、人身売買の被害に遭っていたという認識はまったくもっていませんでした。

    また、あるフィリピンバーで、客に買春されることを強要されていても、ピンはねされながら働いた分の稼ぎは得られていた女性が居ました。彼女は故郷に仕送りができる程度のお金は手にできたため、いやでも逃げ出さず、働いていましたが、ある晩、自分の境遇を買春客に打ち明け、話にひどく同情した客が支援機関に通報し、救出に至りました。男性客がたまたまテレビで見た人身売買と似ていると判断し、支援機関に相談できたのですが、被害に遭っていた本人にはその認識はありませんでした。

    このように、被害者の救出につなげるためには、人身売買を見分けることはとてもたいせつです。
    以下は、アメリカの国務省が作成した人身売買被害者を認定するためのチェックリストを、当会で意訳したものです。もしも、あなたが被害者と思われる人の近くにいて、話を聞いたとき、その人が被害者かどうかを見分ける参考にしてもらえたら幸いです。

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